電気自動車と電池は明日を拓く

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2017/7/14 23:30
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立って歩いて触って発電 人間の動きをエネルギーに
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「振力電池」でLEDを点灯させる速水社長。手前は「発電床」など=神奈川県藤沢市で

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 立つ、歩く、触る−。普段は気にも留めないような人間の動きが生む音や振動を利用して発電する仕組みづくりに、ベンチャー企業「音力発電」(神奈川県藤沢市)が取り組んでいる。人の動きが電気になるため、自宅の警備や高齢者の見守りなど身近なサービスに応用できるのが特徴だ。普及に取り組む速水(はやみず)浩平社長(36)らは、身の回りで少しずつでも発電し、原発など大型の発電所にできるだけ頼らない社会づくりを目指している。 (吉田通夫)

 速水社長が音力発電を起業したのは大学院生だった二〇〇六年。音や、音の元になる振動を使った発電方法を考案した。最初に商品化した「発電床」は、正方形のパネルを踏むと内蔵した電子部品に振動が伝わって発電する。一回踏むと瞬間的に発光ダイオード(LED)三百〜四百個を点灯することができ、人が歩いたり自動車が通るたびに行き先などを点灯する。

 〇六年にJR東京駅の改札などで行った実証実験で注目を集めた。事業所や飲食店の避難誘導灯などとして広がり始め、住宅のベランダにパネルを置き、侵入者が踏むと警報が鳴る警備用品にも応用されている。ボタンのように小型で手で触れると瞬間的に発電する「振力電池」も開発した。

 最近は、つくった電力を使い、情報を無線でインターネットに送るシステムに力を入れている。例えば、高齢者世帯のベッドに「発電床」の技術を応用したパネルを組み込んだり、家電に「振力電池」を取り付けることで、使うたびに発電して使用データをインターネットで送信する仕組みを開発。離れた家族や介護職員らが生活ぶりを把握できる「見守りサービス」として実用化された。

 日本の発電は、原発に象徴されるように、遠く離れた大型の発電所でたくさんの電力をつくる大量生産・大量消費だった。しかし福島第一原発の事故を経て、小さな発電施設を散在させる小規模分散の発電が注目されるようになった。

 速水社長は「人々が日常の動きで発電するのは、究極の小規模分散型の発電」と説明。「普段は見捨てられるようなエネルギーでも発電できることを知ってもらい、賢く発電して賢く使う社会に変わるきっかけになれば」と話している。

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