パナソニック アプライアンス社、「エネファーム」製造工場の”見える化”にウイングアーク1stの「MotionBoard」を導入

ウイングアーク1st株式会社は、パナソニック アプライアンス社が、家庭用燃料電池「エネファーム」を製造している草津工場で、生産性や品質および4M3H(※)の変化点などのデータを集約し、見える化するためにBIダッシュボード「MotionBoard」を導入したことを発表した。

パナソニックアプライアンス社は、パナソニックの社内カンパニーとして、空調・調理・家事・美容家電から店舗向けショーケースや自動販売機、燃料電池などの業務用デバイスを提供している。

家庭用燃料電池「エネファーム」は 、都市ガスや LPガスなどの家庭用ガスを利用して発電すると同時にお湯も沸かし、創り出したエネルギーをフル活用することができるコージェネレーションシステム。

省エネ意識の高まりを背景に需要を伸ばしており、国内市場の普及台数は2017年に20万台を突破。パナソニックアプライアンス社はその半分以上のシェアを占める。滋賀県の草津工場を拠点とし、2019年度末までに自社累計20万台の生産を達成するという目標を掲げている。

この計画を支える基盤として同社が注力しているのが 、IoTの仕組みを活用した高効率・高品質工場の実現だ。デジタルによる見える化を追求した「現場密着のIT」の使い倒しと、AIやセンシングなどの技術を活用した「先進のIT」の使いこなしを高度に融合させる狙いだ。

草津工場における「人モノづくり」をベースとしたIoTへの取り組みは、4M3Hに関するデータを集約し、その変化点を見える化することから始まった。そのデータ基盤として採用されたのが「MotionBoard」だ。

今まで紙の台帳で管理していた、4M3Hをはじめ生産実績や進捗状況、品質に関するあらゆるデータをデジタル化するゼロからの取り組みを推進するにあたり、データ入力が最も容易なツールだったことが、「MotionBoard」の採用の決め手となったという。

草津工場では、4Mの変化、品質情報など、25の工場指標のデータが見える仕組みの「工場見える化システム」を構築した。

ウイングアーク1stは、「MotionBoard」の主な導入効果として以下をあげている。

  • 作業ナビゲーションとビデオカメラを連動させた人の作業(アナログな動き)の見える化(デジタル化)が可能。製品に品質異常を検知した際には、どんな作業が行われたのかを分析することで真因を究明でき、作業者に無理な姿勢を強いている作業操作や非効率な手順を検証するなど、作業改善や事故を防止することができる。
  • 工場の様々な情報をつなぐことで、現場から改善案が創出され自律的に改善する職場へ変化。IoTを用いたポカヨケ(作業ミス防止)を開発しラインへ導入した。

※工場における生産性や品質は、「Man(作業者)」「Machine(機械設備)」「Material(原材料)」「Method(作業方法)」のいわゆる「4M」の要素の組み合わせによって決まる。また、「初めて」「変更」 「久しぶり 」の「3H」に起因するヒューマンエラーを削減することで、効率を高めることができると考えられている。