電気自動車と電池は明日を拓く

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発行日時
2018/6/13 13:56
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長野オートメーション、EV電池生産機械を増産
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 生産設備製造の長野オートメーション(長野県上田市)は、電気自動車(EV)などで使用するリチウムイオン電池の製造用機械の生産力を現在の2倍に増強する。5億円を投じて本社工場に新棟を建設し、10月に稼働させる。世界的なEVへのシフトや、国内の人手不足に伴う省力化生産設備の需要増大に対応する。

長野オートメーションは上田市の工場に新棟を建設し、EV電池生産機械を増産する(新棟建設予定地)

長野オートメーションは上田市の工場に新棟を建設し、EV電池生産機械を増産する(新棟建設予定地)

 5月に本社敷地内で新たな製造棟「第6工場」の建設に着工した。2階建てで、延べ床面積は2600平方メートル。2階には機械設計と電気設計の部門を集約する。

 世界的なEVシフトを受け、重要部材の1つであるリチウムイオン電池の需要は増大している。同時に国内では人手不足などから省力化のための自動化機器の需要も増えており、自動でリチウムイオン電池を組み上げる同社の生産設備の需要が増大すると判断した。国内外のメーカー向けに販売する。

 EVに搭載されるリチウムイオン電池は電極板や電解液、セパレーターなどの部材から構成される。同社はリチウムイオン電池を「上流から下流まで」(山浦誠司会長)一貫して生産できるよう、生産ライン一式をパッケージとしてメーカーに納入できることを強みとしている。電解液の注液や電極板の積層などを担う中核設備は自社で製造し、コンベヤーなどのラインを形成する設備は外注しているという。

 新棟の建設で、EV電池製造設備の生産量を2倍に引き上げる。同社の2018年3月期の売上高は38億円。EV電池生産設備の増強により、20年3月期には3割増の50億円を目指す。

 長野オートメーションは1982年設立。リチウムイオン電池などの生産設備のほか、工作機械やレーザー検査装置などの製造も手掛ける。

 富士経済(東京・中央)によると、リチウムイオン電池の世界の市場規模は21年に4兆円を超える。

 長野県内ではコネクター製造の鈴木がEV電池部品に参入するほか、中南信地方の製造業でもEV関連の設備投資が活発化している。