電気自動車と電池は明日を拓く

切り抜き詳細

発行日時
2018/7/12 9:26
見出し
テスラの判断注視 中国にEV工場、電池供給狙う
リンクURL
http://mainichi.jp/articles/20180712/ddn/008/020/053000c テスラの判断注視 中国にEV工場、電池供給狙うへの外部リンク
記事詳細

 米電気自動車(EV)大手のテスラが、中国・上海市に年間50万台を生産する大規模工場を建設すると発表した。EVにとって車載電池は走行性能を左右する基幹部品であり、米国ではパナソニックとテスラが共同で設立したネバダ州の工場からテスラに供給している。世界最大のEV市場・中国でも両社が手を組むか注目を集めている。

 現地資本のEVメーカーが乱立する中国で今春、パナソニックは同社にとって中国初の車載用電池工場を東北部・大連に設け、量産を開始した。東部・江蘇省にある2工場でも生産を始める方針で、津賀一宏社長は5月、毎日新聞のインタビューに「既に中国の複数社とパートナー関係にある」と認めた。

 江蘇省の工場で生産する車載電池はテスラが採用する円筒型で、津賀社長も「(協業の誘いがあれば)最優先で検討する」と意欲を示す。テスラの上海工場が計画通り稼働すれば、ネバダ州にある電池工場に匹敵する拠点が必要になりそうだ。

 ただ、中国では現地資本の車載用電池メーカーが急成長し、数年前まで世界最大手だったパナソニックの地位を脅かしている。パナソニックは11日、テスラの上海工場について「具体的な要請はない」(広報)と説明。テスラは米国でのEV生産台数が計画に届かず、一時は不安視されたものの最近は軌道に乗り始めており、テスラの判断が車載事業を経営の柱に据えるパナソニックの今後に影響を与えそうだ。【加藤美穂子】