インドTata Motors社がジュネーブモーターショー2009(79th Geneva International Motor Show、一般公開日:2009年3月5~15日)で発表した電気自動車。2009年9月に欧州で発売予定。
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インドのTata Motors社は、ジュネーブモーターショー2009(79th Geneva International Motor Show、一般公開日:2009年3月5~15日)で、電気自動車(EV)の「Indica Vista EV」を公開し、同社会長のRatan Tata氏が「2009年9月に欧州で市販する」と明言した。
車両の詳細スペックは発表しておらず、同社関係者によると詳細は2009年5月にノルウエーで開催される電気自動車に関するシンポジウム兼展示会「EVS24」で公開する予定。
同社について、発表会場にいたノルウエーのMiljobil Grenland社Marketing ManagerのHarald Meland氏から各種のコメントを取ることができた。同社は1997年にオスロの南方約150kmの街、Porsgrunnに設立した2次電池事業会社で、2008年に同社の発行株72%をTata社が購入し、子会社化された。
2次電池については、過去にフランスPeugeot社やRenault社に納入しており十分なノウハウがある。今回Indica Vista EVに搭載するLiイオン2次電池のセルは、カナダElectrovaya社が開発したLiポリマタイプ。セルサイズは、幅約15cm、高さ約20cm、厚さ約1.5cm。一つのモジュールに120個のセルを使い、Indica Vista EVでは二つのモジュールを搭載する。電池容量は約26kWhで、航続距離は160~220kmとしている。価格は未定だが2万5000ユーロ(1ユーロ 123円換算で308万円)程度を目指しているようだ。
Liイオン2次電池の生産工場は、2009年末までに完成させ量産体制を敷く。またその工場に隣接して、車両組み立て工場も新設する計画だ。モータと制御システムは、カナダtm4社から供給され、車体はTata社のインドPune工場から持ち込む。現在ノルウエーは海外からの自動車部品への税制優遇処置が実施されており、Tata社はこれを有効利用したい考えだ。
量産車の販売は2010年となる見込みで、2009年は業務用車両など少量販売の開始を意味すると見られる。