三菱自動車のプラグインハイブリッド電気自動車のコンセプトカー。第41回東京モーターショーで発表される。

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Concept PX-MiEVは、ガソリンエンジンとモーターによるハイブリッド駆動のクロスオーバーモデルで、前輪と後輪を駆動する2つの永久磁石式同期モーターと、発電機としての役割も担う1.6リッター DOHCガソリンエンジンを有する。走行状況や駆動用バッテリーの容量に応じて、モーターとエンジンを切り替える「三菱プラグインハイブリッドシステム」を搭載。駆動バッテリーを常時モニタリングし、バッテリー容量に応じて充放電を制御するとともに、EVコンポーネントとエンジンの総合制御によって最適な走行モードを選択する「MiEV OS(MiEV Operating System)も採用する。これらにより、10・15モード燃費は実に50km/Lを誇る。
■Concept PX-MiEVの走行モードは4パターン
走行モードは4パターン。「EVモード」では駆動用バッテリーでフロントモーターを駆動し、前輪駆動で走行する。天候などにより前輪がスリップし、スタビリティが求められる場合は自動的にリアモーターを駆動して4WDに切り替わる。
「シリーズハイブリッドモード」では、駆動用バッテリーの残量が低下した際にエンジンが始動し、発電を開始。この発電した電力によりモーターを駆動するというもの。EVモード同様に前輪駆動と4WDの切替を自動的に行う。
「パラレルハイブリッドモード」では、高速走行時など高いエネルギー効率が求められる際にエンジンの動力も利用し、フロントとリアのモーターをあわせて高い動力性能を発揮する。このモードでも、前輪駆動と4WDの切替は自動的に行われる。
「回生モード」では、長い下り坂などでアクセルをオフにすることにより、前後のモーターが発電機として機能。この発電機が減速エネルギーを電気に変換し、駆動用のバッテリーに充電する。
そのほか、普通充電や急速充電を行う際の「充電モード」、駆動用バッテリーの電力を用いて家庭での電力利用を可能とする「給電モード」機能を持つ。この給電モードは、災害時などにおける緊急用の電源としての利用も想定される。