ドイツの自動車メーカ。乗用車及び商用車の世界的メーカーである。2006年の生産台数は204万台で世界13位。トラックの販売では世界最大手である。
アメリカ合衆国の自動車会社クライスラーとの関係解消(後述)に伴い、2007年10月4日(現地時間)に旧社名であるダイムラー・クライスラー・アーゲー(DaimlerChrysler AG )から現社名に変更した。
同社の乗用車はメルセデス・ベンツ、スマート、マイバッハ、フレイトライナー、その他のブランドで販売されている。また、子会社として三菱ふそうトラック・バスなどを所有している。
2000年には航空宇宙産業部門のダイムラー・クライスラー・エアロスペース(DASA)は分離、合併しEADSとなった。日本の三菱自動車工業と韓国の現代自動車とも提携していたが、巨額の損失による対アジア計画の見直しにより、2004年に現代自動車との提携を解消、2005年11月には、不祥事が次々に発覚し会社存続の危機に陥った三菱自動車工業との資本提携も解消した。2003年に三菱自動車工業から分離・独立した三菱ふそうトラック・バスとは資本提携を継続させ、後に連結子会社とした。
Tag: 自動車メーカ
車両開発
市販車両
Vito E-CELL
- Mercedes-Benz Vito E-CELL: in addition to Berlin and Stuttgart now also on the road in Spain’s Basque Country – emission-free and quiet as a whisper | Daimler > Company > Business Units > Mercedes-Benz Vans
- Daimler社、電気自動車バンの「Vito E-CELL」をスペインに導入 - クルマ - Tech-On!
ドイツDaimler社は2011年2月8日、スペインに電気自動車(EV)バン「Vito E-CELL」を5台導入したことを明らかにした。Vito E-CELLは商用車の「Vito」のボディを用いて、床下にLiイオン2次電池を搭載したEV。2010年6月に発表され、同年に100台を製作し、現在ベルリンとシュツットガルトでリース形式で使われている。5台はバスク地方のスーパーマーケットが使用する。
Vitoを生産するスペイン・バスク地方のVitoria工場でVito E-CELLも混流生産しており、今回の導入によって生産国での導入が実現した。2011年は2000台のVito E-CELLを生産予定で、今後各地に導入を進める。
ボディはホイールベース3200mmのロングバージョンを使用しており、前部の“エンジンルーム”にモータ、減速機、インバータ、DC-DCコンバータなどを搭載する。電池は床下に配置しており、電圧360Vで容量は36kWhである。12個のセルを1モジュールとして、16モジュールを搭載している。
走行に使う電池容量は36kWhのうち32kWhとし、1充電当たりの航続距離は130kmという。配送車の1日当たりの走行距離は50〜80kmと見ており、こうした用途には十分な航続距離である。積載量は900kgで、車両総質量は3050kg。
前部に搭載するモータは同期モータで、最高出力は70kW、最大トルクは280N・m。モータの回転は減速機を介して車輪に伝える。最高速度は航続距離を確保するため80km/hに制限している。
充電はAC380/400VおよびAC230Vに対応している。欧州で一般的な7ピンの端子を用いて充電時間はAC380/400Vでは6時間、 AC230Vではその2倍の時間がかかる。車載充電器の出力は6.1kWである。充電タイミングの設定も可能で、夜間電力を使ったタイマー充電や、電力契約の範囲内で複数台を同時に充電することもできる。
Vito E-CELLは4年間のリースが基本で、約8万kmの走行を前提としている。ユーザーは使用料を払って車両をリースし、4年後に返却する。Daimler社は、100台分総計800万kmの走行データを取得し、今後のEVバンの開発に役立てる。
開発状況
- ダイムラー、EV版「スマート」の量産計画を発表
独ダイムラーは、コンパクトな電気自動車「スマート・フォーツー エレクトリック ドライブ」の量産計画を発表した。
ダイムラーによれば、ドイツの都市生活者の1日あたりの平均移動距離は30-40km。この程度の走行であれば3時間ほどで充電可能。空になっても一晩充電しておけば満充電にできるという。
リチウムイオン電池搭載、航続距離は115kmスマート・フォーツーのEV仕様「スマート・フォーツー エレクトリック ドライブ」(以下スマートEV)の新型が本国で発表された。初代スマートEVは、2006年のロンドンモーターショーでデビュー(関連記事)し、主に研究車両として利用されてきた。今回発表になった2世代目モデルは、量産を前提に開発されたものである。
新型では、ベース車両が現行プラットフォームに切り替わっているほか、搭載するバッテリーも新しくなった。居住スペースを浸食しないように床下に確保される電池用スペースには、これまでのニッケル水素式からリチウムイオン式に切り替わった、蓄電容量14kWhの二次電池が搭載される。
モーターは従来モデルと変わらず、最高出力40.8ps、最大トルク12.2kgmを発生する。航続距離は115km/h。0-60km/h加速=6.5秒という数値に表れているとおり、加速性能はガソリンモデルと遜色ないという。
ランニングコストは、割引料金が適用される時間帯に充電した場合、100kmあたり2ユーロ(約268円)ほどという。
2009年11月よりフランスのハンバッハの工場で生産を開始し、初期段階では限られた台数を4年/6万kmのリース契約で販売する。量産準備が整うのは2012年とのこと。